わたしのお庭、日本国花苑には41点もの彫刻があります。
どの作品もさわれますし、
なんと乗っかったりぶら下がったりもできるんですよ。
いろんな角度からじーっと眺めるのも面白いし、
作品タイトルから作品の意味や
つくり手の想いを考えてみるのもステキ!
あなたはどの作品が好きですか?
わたしはやっぱり動物がお気に入りなんですよね〜。



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桜の木の下で(電車ごっこ) 2000・大賞 / 黒花崗岩
桜の木の下というと、みんなが和気あいあいと、何のわだかまりもなく騒ぎ、言いたいことを言い合い、心が通じるところというイメージ。そこから明日への活力が生まれる。子供時代に遊んだ電車ごっこ、一本の縄の中の人に上下はない。それが生活の中では一番大切ではないかと思う。町民が輪になって楽しめる空間を電車ごっこという遊びの中で表現してみた。 -
縄文文様 "薫風" 2000・優秀賞 / ブロンズ
四季、春・夏・秋・冬の風情を持つ日本だが、日本人の華というと桜を想う。制作にあたって岐阜県の薄墨桜を見に行ってきたが幽玄の世界を感じた。心地よい初夏の香り”薫風”に桜の花吹雪をイメージして制作した。 -
森の風 2000・優秀賞 / ブロンズ
風をはらんだ着衣姿の女性像は桜の森の木々を吹き抜ける爽やかな風をイメージした。鳥とたわむれながら空間に浮かび上がる風の精である。 -
舞い降りた月 2000・町民賞 / ブロンズ
明け方、西の空から白く降りてきた月を見たことがある。沈んでいく満月は緊張感のある風景。これを表現したいと思った。作品は3つの月から成っている。小さな円は空にある月。そして降りてきた月。台座に接しているのは大地に着いた月である。月が桜の見える丘に降りてくる様子を表現した。 -
四人の詩人 - 桜の木の下で友と詩う 2001・大賞 / 銅
緑豊かな自然空間にあった作品をと考え、4人の詩人が恵まれた空間の中で四季の詩を詩い、宴を催し生命の讃歌を詩う。
一人は立ち詩い、一人はそれを聞き入る。一人は座を外している。一人は自作を見つめている。4人それぞれが人生の詩を作り詩うー自由・自己・自然三位一体観。 -
窓辺の詩 2001・優秀賞 / 花崗岩
身近なありふれた風景を石に置き換えることによって詩情を表現する。少女は明日への希望の象徴。 -
Transfiguration"RING"-Mebius-VII 2001・優秀賞 / ステンレススチール
Transfiguration(変容)には、姿、形を変えることだけでなく、理想的な姿に変化する意も含まれている。この作品は、断面が正三角形の4つのC形(円の2等分)で構成され、特定の法則でつなぎ合わせると3回転のメビウスの輪となる。位置・位相概念の1考察である。 -
It blows. 2001・町民賞 / ステンレス角パイプ
ステンレスの角パイプを素材として、その特性を引き出し、どこから見ても魅力的な彫刻を作りたいと思っています。秋田の井川町に吹く風を見に行こう。 -
重力空間 - 交差する形 2002・大賞 / ステンレススチール・マグネット・塗料
交差する直方体と円柱、その上部には重力との均衡を保つためにマグネットが取り付けられている。斜めに静止する直方体は風が服とぐらりと揺れ動く。風を見る。重力を見る。彫刻の可能性を模索している。 -
SEED - 命 2002・優秀賞 / ステンレススチール
SEED。日本語では「種」を意味する。次の世代の生命を内在し、時を待ち、時が至れば発芽し、天空を目指して生長する。生命が誕生し生長を始める時の希望にあふれた力強い姿を造形的に表現した。 -
雲の上の町 2002・優秀賞 / ステンレス・チタン・コールテン鋼
日本国花苑を訪れた人々が、桜と共にこの作品を見て、日常の煩雑な生活から脱し、夢の世界へ入れればと願い制作した。階段を登っていくとそこは雲の上。この雲の上の世界には下界と異なる自然や安らぎの持てる家があり、そこには虹もでている。これは私の桃源郷。 -
時と方位 2002・町民賞 / 御影石
十二支により表される時と方位を考えてみた。作品を前にして我々のいる場所や時間について考えることができればと思う。動物の両面に顔がある。理由は、一つは過去と未来を見つめる顔であり、もう一つはいつも我々を見守っている目を考えてみた。 -
Cycle-90°「風の予感」 2003・大賞 / アルミ・ステンレス・ベアリング
円錐の重心をその延長線上に移動する事によって、トリッキーなバランスで固有の風を受け、動く。風は自然を運び士を作り、人を運び文化を作った。風は、その地のリズムで吹いている。そんな風を想う彫刻であればと願う。 -
井川ゴリ山 2003・優秀賞 / 銅
自然環境に恵まれた井川町と広々とした桜の森公園は、大地の生命力とその豊かさを感じる。その大地のパワーを具現化した巨大なコリラは、触ったり、よじ登ったり、眺めたりして楽しめる彫刻である。部分的な拡大表現により、子供たちの豊かな想像力を刺激する。また、保護動物でもあるローランドコリラを身近に感じることで、大自然の大切さと楽しさを地球規模の意識で体感してもらいたい。 -
「RELATION-有&無」 2003・優秀賞 / ステンレス・御影石
「RELATLON-有&無」は、桜の花びらのような自然形態表現としての曲線、人工形態表現としての直線、またステンレス・ワイヤーによる直線などの構成により表・裏、有と無の対峙、テンション(緊張感)、対極の中の融合性、喜怒哀楽のドラマ性を表現した。また、恵まれた自然空間に人間、自然、芸術が一体となった自然共生型物心一元論の精神文化の創造の歓びを謳いあげた。 -
FAMILY-桜 2003・町民賞 / 花崗岩
春が来た、桜が咲いた。また新しい一年がはじまる。さあ、みんな元気よく生きていこう。平穏な日々ばかりではないけれど、この「ファミリー」といっしょに、仲良く楽しく、笑顔を忘れずに。「ファミリー」は、愛と平和のメッセージと同様、時代を越え、地域を越えた世界共通のテーマであり、私にとっても、これからも常に発信しつづけていきたい大事なテーマの一つである。 -
蝶が舞う森 2004・大賞 / ブロンズ
人と自然が調和し合う結節点に、森の樹木や風のそよぎ、そしてそこに生きる蝶を意識した。二体の女性像によって象徴化された森の樹々や枝の間を蝶が舞い飛び、つかの間の休息をとる。桜の森の大気が作品を起点にゆるやかに運動をはじめ、蝶が再び大空に舞いはじめるようなイメージが拡がればと願う。 -
風景のハーモニー 2004・優秀賞 / ステンレス・石
緑豊かな自然の中で、生命の息吹を感じるような彫刻にしたい。大地より生まれる力強い生命力を表現してみたい。また、自然の素材の石と現代的なステンレスを組み合わせ、斬新な空気を送りたい。四季の変化が映し出され、自然と調和した新しい空間が生まれることを期待する。 -
宙の華(そらのはな) 2004・優秀賞 / ステンレススチール・アクリル
中空に配した48片の赤色透明が自然の気流の中でどんな形をつくるか、風に振り付けを委ね、その形、色、空間を楽しむ。自然との共感装置。 -
やすらぎ 2004・町民賞 / 花崗岩
カバの親子が気持ちよく休んでいる様子を黒御影石を使って表現した。どこか愛嬌があって憎めないポーズに、思わずさわって、ふれて、遊んでみたくなり、いつしか安らぎのある時間を感じとれることを願っている。 -
緑の風に誘われて(瞑想) 2005・大賞 / ブロンズ
大いなる大地に無数の生命が芽吹き始める頃、春の薫りに誘われて、深さ想いに魂を委ねながら、現在を想い、明日を想う人間の姿を象徴した作品である。自然と関わるとき、人間としての感性が、どれほどの深さと拡がりを発揮できるか、そうしたことを自問しながら自然の命の尊さについて思いを寄せた作品でもある。 -
森の合唱隊 2005・優秀賞 / 黒御影石
自然豊かな森で生活する鳥たちが、今日も木々の上に集まりピーチクパーチク井戸端会議。何を話しているのでしょうか?最近起きた楽しい出来事や環境破壊によって崩れてきた自然サイクルの問題など…様々なようです。おしゃべりの後は、さあ!いつものように得意の歌を皆で楽しく歌いましょう! -
IRON WILL 9 2005・優秀賞 / コールテン鋼
作品が置かれた瞬間から、その「場(自然)」のエネルギーのバランスは崩れ始めます。それは「自然」と「人」との関係を考えるとき避けて通れない事柄です。しかし「時」が、あるいは「場」自身がその歪みを修復してくれるかも知れません。そんな可能性を感じさせてくれる作品を提示したいと思っています。 -
瞑想の部屋-北極星との交信 2005・町民賞 / 石
巨大な石のかたまりから石を抜き出して四角い部屋を出現させる。この部屋を形づくっている石は地球の地殻から生まれたものであり、部屋の中は地球内部そのものだ。この部屋には真北の空に向かって仰角3956'の穴が開いている。北緯39°56'にある「日本国花苑」に設置されるこの石の部屋には北極星からの光がいつでも入っている仕組みだ。北極星の光を受けつつ、地球のフトコロの中で宇宙と一体となり瞑想しよう。 -
桜並木の人々 2006・大賞 / ステンレス
この作品は花見会の人たちの姿から発想を展開しています。人間の多様な表情(衆相)を表現しています。(それを通じて人生の喜び、悲傷、離合等を訴えています。)日本国花苑の恵まれた自然環境との調和をはかりながらステンレス材を使って、周囲の風景を反射し、豊かな空間を造ると思い、人間の生まれ持つ共鳴感覚や精神内外部の融合を重視しつつ、「心」の通じ合うような交流を望んでいます。 -
空が揺れる時・水音 2006・優秀賞 / 御影石
水が体にゆっくりと入っていくように、この作品は観る人の視覚や触覚に優しく伝えています。空の色、雲の形、水の音など。少し足を止めて見上げてください。決して同じままでいない空がそこにあります。また、いつもは「硬くて動かない」と思われる石が緩やかに揺れています。天からの雫が少しずつ下がってきている様も楽しんでください。 -
かさなりあう空間 2006・優秀賞 / コールテン鋼
空間に垂直方向にのびる方向性と彫刻の構成された空間の間から見る風景が見せる変化・緊張感・開放感を表現しました。 -
風に乗れたら 2006・町民賞 / 銅
広大で緑豊かな「日本国花苑」は大空を伸びやかに仰ぎ見ることの出来る場でもあります。それは、生命を育む地球の大地と、無限に広がる宇宙空間との接点であることを意識させてくれます。軽量にして強靱な金属加工の鍛錬技法にて地球上の生命力のすばらしさと大空への憧れや夢を元気な子象の姿を借りて表現してみました。 -
かたの八郎 2007・大賞 / 黒花崗岩
八郎潟に接するこの町には「かたの八郎」なる伝説の人物が守り神として崇められていたと思われる。この人物を題材として、現代の井川町の守りとなる彫刻を制作し、生命感あふれるものにしたいと思っている。彫刻中央の穴からは風景が見えて環境との一体感がある。 -
Metamorphosis-未来への扉 2007・優秀賞 / コールテン鋼
三角から丸へと変化する構成で、成長・発展していく姿を表現した。(Metamorphosis一婦が蝶になるような大きな変化) -
本を読もう 2007・優秀賞 / 石
本を読んでいるウサギと昼寝中の少女をモチーフにしています。横にならんで一緒に本を読んだりゴロゴロできる空間になれば良いと思います。 -
ピクニック 2007・町民賞 / 御影石
鳥達も散歩しているような、楽しく、やすらげる公園の雰囲気を作れたらと思う。 -
空(くう)にかける階段 '08-XLI 2008・大賞 / 御影石
1963年ユーゴ国際彫刻家シンポジュームに参加し67~68年フランス政府給費留学した折、己の瞳の黒いことに気付き、黒い目の世界【東洋】を創るべく、元元佛像彫刻より出発したこともあって爾来「空(くう)」をテーマに44年制作を続けている。その1点で「直」「曲」の極限の形で構成し負のホルムも要素に見る角度でその表情を変えるトポロジーを花と対比してはと考えた。 -
家族 2008・優秀賞 / ステンレス・ブロンズ
「日本国花苑」の緑豊かな空間の中で家族3人が楽しく談笑したり、ゆったりとした時間を過ごしている様子を表現しました。この作品によって家族間の思いやりの大切さを感じ、見る人へ優しい気持ちが伝わってくれたなら嬉しく思います。 -
球形の視線-水面の見える場所- 2008・優秀賞 / ブロンズ
沼の水面が見えるところに設置し、丸い形と水面の横線が新しい景色をつくり出すことを意図した。形は、太陽と月と花びらのイメージを合わせ持つものだが、人が座って風景の一部となることも考えている。 -
Homoderus mellyi<メンガタクワガタ> 2008・町民賞 / 御影石・ブロンズ・黒曜石
巨大な甲虫に乗る、という子供たちの夢を彫刻にしました。メンガタクワガタという大アゴの間に突起のある、おもしろいクワガタ。怒って威嚇するポーズをとっているが、よく見ると後ろ足にハンディを負っている。それでも力強く生きる、闘う姿に生命の計り知れないエネルギーを見た。日々の疲れを公園で癒し、生き抜くエネルギーを彫刻から感じ得る。そんな存在になってほしい。 -
森-四つ葉のクローバー 2009・大賞 / 黒御影石
大地をはぐくむ生命の森。森は多くの生命体を生み出し、地球をより豊かにし、動植物や私達人間に棲みよい環境を創り出してくれます。幸せをもたらしてくれる森へ、子象といっしょに四つ葉のクローバーを探しに行きませんか。 -
シャトー・ノワール-セザンヌの館 2009・優秀賞 / コールテン鋼
ブリヂストン美術館にあるセザンヌの《サント・ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》の前に行く度に、この絵の緑や青に分け入りながら、その中央に佇むシャトー・ノワール、すなわちセザンヌの館に近づきたいと思う。その思い出がこの鉄のオブジェが出来上がった刹那に蘇った。おそらくこれを制作している間、意識しないまま、セザンヌが自然に求めた奥行の実現を試みたのであろう。 -
サイは投げられた 2009・優秀賞 / 銅・コールテン鋼
緑いっぱい豊かな森に生きるテントウムシ。テントウムシの自然形態とサイコロの人工形態。「擬態」をテーマに融合させ、ユーモアを交えて表現した。実際のスケールとは異なる大きさが生むドラマ。子供・親子・皆がふっと微笑んでもらえる作品でありたい。 -
出会う(meet with) 2009・町民賞 / チタン
人生には両親との出会いをはじめ、様々な人達との出会いがあります。また色々なことに遭遇することもあり、避けて通るか、正面からぶつかっていくか思案することもあります。そんなことを一寸だけ想像しながら制作してみました。